多弁、戯言、独り言

その時思ったことのアーカイブ

憂鬱

今までは自分を「そこそこできる人間」と自己暗示し奮起し乗り切ってきたけれども、所詮は見栄とハッタリ。そんな紙切れ一枚にも満たない薄っぺらで浅はかなマインドは尽く破り捨てられる。

いや確かに全くの無能とは思っていないけれども、今までもどれも平凡にこなす器用貧乏程度にしか力を持ち備えていなく、それ以上の上達という点においてはすぐに頭打ちになることばかりだった。

故に一番になりたいと息巻こうが、思い返せば今まで生きてきた中で頂に辿り着いたことなどたかが知れていた。それは運に恵まれていたものだろう、他も全部周りに恵まれ自分はそこを円滑に回す歯車にしか過ぎなかった。自力では何もできていないのである。

 

井の中の蛙大海を知らず』という言葉がぴったりな人間だ。この後に「されど空の青さを知る」とつくなんて言われるがそんなのは結局言い訳にしかすぎないように思えて仕方ない。大海を知るものは総じて空の青さも知っているだろうから。

いくら虚栄心で奮い立たせようとそれが意味をなさなかった時どうするのか。答えは至って簡単で奮い立たせることも見栄を張ることもやめてしまえば楽になる。虫籠に閉じ込められたノミがその籠の高さまでしか跳べなくなるのと同じだ。要は諦めてしまえばいいのだ。

 

自分に才能なんてないと感じ平々凡々な人間が『頑張る』だけを貫きそれができなくなった時、『頑張る』だけだった人間は挫折する。

そんな愚かしい挫折を味わうくらいなら私は初めから頑張らないほうが楽でいい。

常に悲観的でいれば肩に力が入る事もなく楽にできる。事が好転すればラッキー、上手くいかなければいつも通りの予想通りで変にダメージを負う事もない。

嗚呼、何故こんな単純な事を忘れていたのだろう。排他的な考え方が自分の性に合っていることを似合っていることを忘れていたのだ。

根本的な初心に帰る。自分は何もできないのだと。